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資本政策の依頼コスト-06-

資本政策コスト,費用

資本政策の概要

【資本政策作成を依頼した場合のコスト】

- Navi - 資本政策の作成を外部に依頼した場合は、どの程度になるのでしょうか?

- 石割 - これはですね、社外に依頼する範囲や作業工数によると思います。資本政策は事業計画の精度に大きく影響を受けるのですが、資本政策を作成する以前に、まずは事業計画を見直すべき場合なんかもあります。例えばeコマースを行なっている会社で、事業計画が出来ていて損益情報があります。でも中身を見るとサーバー分の減価償却費が無く「サーバー投資はいらないのですか?」というようなちぐはぐな事業計画のケースです。eコマースをやっていたらサーバーとして数百万は毎年必要になってくると思うのです。更に「設備投資のキャッシュフロー予測は作られていますか?」といった点も資本政策作成依頼コストに影響してきます。

- Navi - あ~ 事業計画はあるのか?あってもその正確性はどうなのか?ということですね。

- 石割 - ええ。お茶を濁すような資本政策はエクセルで出来ますが、それで良いのかということなのですよ。なので、グレシャムの法則(意味:悪貨は良貨を駆逐する)ではないですけど、これを言い出すとどうしてもお金の競争になってしまうじゃないですか。安くするには手を抜けばいいわけですが、ならば「社長の言っている通りに作りますよ」となってしまうのです。

- Navi - でも「それで良いのだろうか?」と。

- 石割 - そうなのです。ですから、結局は事業計画の如何ということだと思うのです。後は社長が、いろいろ目的がある中でどれを重視しているのかは個々に違うじゃないですか。例えば、『自分だけ売り切りたい・従業員のやる気を出させたい・お世話になった方に安定株主になってもらいたい』など人それぞれ思いが違いますから、その辺が明確かどうかどうかですね。これを丸投げされてやって下さいと言われても出来ませんし、やったとしても実態と違うものが出来てしまいますから。

- Navi - 今度は胸が痛く、、、。作っていましたね『お茶を濁すようなエクセルの表』(笑)

資本政策コスト.費用

- 石割 - (笑) なので、資本政策はスポット業務として成立するのか?というところを微妙に思っています。もちろんスポットでも出来ますし、実際に業務を受けたりもするのですが、大抵実態とずれた物が出来上がるような気がするのです。
 外部に依頼する場合一番良いのが、普段から税務顧問等をしている会社で、社長とお酒を飲んだり食事をすることで「従業員を大切にしている人だな・誠意を持った人だな・私財を増やすことが中心の人だな」など、価値観や人となりが分かってきます。そうすれば、実態に合ったものが作成し易くなりますし、状況が変わった場合にも気軽に「資本政策見直したいのだけど」と言ってもらえる関係になりますから。

【会社側も資本政策の立案方法を身に付けるべきか】

- Navi - 公開準備作業となると、いろいろな作業が山の様にありますが、資本政策についても会社側で立案作成出来るようにすべきでしょうか?

- 石割 - 先程も言いましたが、資本政策は状況が変化した場合には臨機応変に変えなければなりませんから、本当は社内に出来る人が居るか社長が出来るのがベストだと思います。また、交渉相手の提案したものを丸呑みにするというのは有り得ないですし、その提案が妥当かどうか判断できないというのも、ブラックボックスになってしまいますから問題だと思います。

- Navi - いろいろお話を伺って『資本政策』に対する考え方が変わってきました。公開準備を始めるとやらなければならない作業が沢山ありますが、その中で事業計画・Ⅰの部・規程作成等は、公開後も永遠と続きますからその作成方法は準備期間中に押さえなければなりません。しかし、資本政策は基本的に一時期のことですし、規制や税法をまでを押さえるのも大変ですので、作成は外部に任せても良いのではないかと考えていましたが、これではダメということですかね?(笑)

- 石割 - そうですね。VCを含めて他人のお金を入れる場合は避けられないと思います。全部自己資金で、かつ短期間でIPOすると言うならば有り得ると思いますけど、そういう会社は極めて少ないですからね。

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