株式上場準備作業-08-

株式上場準備作業

上場準備作業

多くの上場準備会社の準備作業を行なってきた中での体験

【上場準備作業で一番難しいものは】

- Navi - 上場準備作業で一番難しいものは何だと思われますか?

- J氏 - 規程を作って業務フローを作ったらならば、その通り運用させ、実行性のあるものにして行くことが難しいです。説明会を開いて「うちの会社にはこういう規程があるのですよ、知っていましたか」から始めて行き、最終的にはこれらに実行性を持たせ、フローチャートにエビデンスを付けて主幹事証券・審査部等へ提出しなければなりませんから。

- Navi - 私も同意見ですね。自分が休日出勤や徹夜するなど、自分の頑張りでなんとかなるものはそれほどの困難さは感じないのですが、他者に動いてもらわないといけない作業は難しいです。Ⅰの部やⅡの部は確かに難しいですけど、自分が頑張ればやっただけ進みますからいいですが、他者に新たな業務作業を期日内に確実に行なってもらうということを慣習付けるというのは、とてつもなく大変な作業だと思います。

- J氏 - それと、「今までこうだったのに、何で替えるんだ!」という話も出てきますし。

- Navi - ありますね。(笑) 月次を翌月の10日までに終わらせるために、「売上一覧や経費一覧を翌月3日までに提出して下さい。」と言うと、「そんなこと出来るか!」という話に絶対なりますからね。まー 向こうからすれば、ある意味当然言いたくなる反論なのでしょうけど。

- J氏 - そうですね。

株式上場準備作業

- Navi - あと難しいのが、その会社の慣習として長年やってきた方法や体型的なものをどこまで替えてしまっていいものかも悩みますよね。これは非効率だからこういうやり方をすれば良いのにとか、これは要らないなと思って替えようとするとエライ反感を貰う事がありますからね。

- J氏 - 以前、役員会に報告する月次の資料が、数十ページにもなる会社があったのですが、そこでは各部署がパワーポイントで月次報告書を作らなければなりませんから、みんなそれだけでアップアップしているのです。で、結局みんな見ていないのですよね。役員会に提出する資料などはサマリーとしてまとまっていれば良いと思うのですよ。業界の分析から入って、当月売上げの報告・予算の達成・未達の要因・P/L・B/S・C/F・資金繰り・でトピックでもあれば十分だと思うのですがね。ただ、これを無駄だと言って替えようとするのは難しいです。やはりその会社独自の慣習やスタイルがありますから。

 ただ、月次報告とは、結果報告ではなく、その結果を分析・反省し、次の一手を考えるツールだということを意識しなければ無駄になるだけです。

- Navi - 昔、分かり難い資金繰り表だと思い「この書式では、わかり難いから変えましょう」と会議で提案したら、会議後古株の人に「勇気あるね~ あれ社長が昔必死に作った表だよ」と言われて、冷や汗ものだったことがあります。

- J氏+Navi - (笑)

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