内部監査の設置-10-

内部監査,設置目的,必要性

内部監査

『内部監査』に関する全般的な質問

【内部監査の設置目的・必要性】

- 荻野- 先ず、基本的にIPOにおける内部監査の設置目的・必要性とは何でしょうか?

- 金- 株式上場に関しては、設置が義務付けられているために設置するというのがありますが。目的としては、ある程度組織が大きくなるに連れて、社内不正・ガバナンスやコンプライアンスの問題だったり、いろいろ気にしなければならない部分が出て来ますので、一定のルールを敷きその運用状況をチェックするため、ということになります。また業務フローなどについてもルールに則ってしっかり運用されているかを確認するチェッカーが求められてきますので、これらが確実に運用されているかを確認するということが目的になってきます。

- 荻野- チェッカーとしての役割ということですかね?

- 金- そうですね。組織が大きくなるに連れて新しいルールも作られてきますから、ルールを作っただけではなく、その運用状況をチェックして行くという機能が必要になってきます。

- 荻野- では、株式上場を目指すとなぜ内部監査設置を求められるのでしょうか?チェッカー機能というのは、株式上場に限らず必要な部分だとも思うのですが。

- 金- 株式上場で言えば、多くの場合未上場企業はオーナー企業ですので、(株式上場することで)そこに外部の一般株主が経営参画することになります。そこで、一般株主に対する経営責任と言う面においても、『会社が不正をやっていない・法令遵守する形で行なっています』よと、報告できるように自浄作用として持っていることが必要になって来ますので、内部監査機能が求められます。

- 荻野- 今まではオーナー企業で、統制機能状況などは社長さえ納得すれば済んでいましたが、株式上場することで外部の株主にも納得してもらわなければなりません。そのためにはしっかりとした機能を設けチェックさせることが必要となるので、内部監査の設置が求められるのですね。

- 金- はい。内部監査室は社長の直轄部門として置かれることがありますが、社長自身も規模が大きくなるに連れ目が行き届かない部分が出てきますので、そう言ったところを社長に代わって、特命の権限を得て社内ではありますけれども、外部のような視点で監査を行なうというところが求められて来ます。

- 荻野- 経営企画室が内部監査室を兼務するようなこともありますが、これは如何でしょう?

- 金- 確かに、あまり規模が大きくない場合などは経営企画室が兼任することもありますが、本当は若干利害相反している部分があると思うのです。経営企画室もスタッフ部門ではありますけれども、経営計画・事業計画や上場準備だったりを主体に行なっているわけですから、そこが内部監査をするというのは牽制という意味では若干違うのかなと言うところもあります。ただ実態として、上場準備のプロセスの中でフローの見直しをしたり、牽制機能を整備したりと同時並行で行なっているようなところがありますので、兼任しているところもあります。ただ、それが良いとは思いませんが。

- 藤田- 『IPO=内部監査設置』と言うことではなくて、本来はすべての会社に必要なのです。うちの上場準備会社用に作った書類には、『内部監査とは当たり前化・躾』とそれだけ書いてあり、『これは何だと思われますか?』という話から始まります。そして『教育的内部監査』の必要性も説きます。単なる○か×だけでなく。

- 荻野- それは?

- 藤田- 一部上場レベルになりますと、チェッカーとしての機能だけでも相当な意味を持つと思いますが、上場準備会社などではチェッカーとしての機能だけでなく、一緒に改善して行く。ただ『×』だけでなく、「ここはこうした方がいいよ」ということも必要で、ちゃんと改善も教えてあげられる『教育的』な機能も重要になってきます。

- 金- それとチェッカーとしての機能だけになってしまうと、逆に組織の良くない雰囲気を作ってしまいますから。

- 荻野- 確かに上場準備会社の場合、出来ていない部分の方が寧ろ多くて、それを如何に改善し減らしていくのかが重要になってきますからね。

- 金- そうですね。そう意味でも経営企画室とも重なる部分があります。一緒に作って行くということで。

- 藤田+荻野- ありますね。

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