内部監査人の資質-11-

内部監査,J-SOX法

内部監査

【内部監査人の資質】

- 荻野- 先ず、基本的にIPOにおける内部監査の設置目的・必要性とは何でしょうか?

- 荻野- 内部監査人に適している資質とは何かありますか?

- 藤田- 内部監査は、先程の話にも繋がりますが、『教え好き』の人が結構適任ではないかと思います。あんまり先生・先生していると駄目なのですけど。(笑) 単なるチェックマンとしてではなく、改善提案や教育も出来ることも必要ですかね。あと、全体最適が分かっていないと駄目ですね。

- 荻野- 全体最適と言いますと?

- 藤田- 内部監査項目には、部門として必要な監査項目と全社として必要な監査項目と二段階がありますので、例えば法令遵守などになると段階が上がりますから、部分だけわかっている人ですと難しいかもしれません。なので、複数部署を経験している方が良いです。多面的な物の考え方が出来る人の方がよりベターです。

- 金- 部門間フローなどにもある程度精通していないと、出来ないと言うのもありますから。

- 藤田- あとは、外から入れるのもひとつの手ですね。外で内部監査などを経験されている方。まっ 逆にある程度、年齢やキャリアが豊か方が良いのではないでしょうか。ちょっと経企とかはキツイですけれども、内部監査ならばと言う方でも。内部監査の方がスペック落ちますので。

【内部監査と内部統制(J-SOX法)との関係】

- 荻野- 内部統制(J-SOX法)の絡みで内部監査が変わったことはありますか?

- 藤田- 今まで上場審査は書類がが揃っていればほぼ問題が無かったのですが、今は統制プロセスも厳密に求められるようになってきました。話がそれてしまうかもしれませんが、今日も新聞に『そこまで内部統制は必要か』みたいなことが書かれていましたが、僕は必要だと思っていて、内部統制を重く考えるから重いのであって、ポイントを抑えればそう重くはないと考えます。

- 荻野- それは?

- 藤田- ISO9000が日本に入ってきたときと全く一緒だと思うのですが、その基準をみると重くやるのも軽くやるのも出来るようになっているのです。例えば『重要書類は施錠管理が必要』とあるのですけれども、部屋の扉にカギがあるのでこの部屋の施錠管理が出来ているというのもひとつの解釈です。しかし間違った解釈をするとその部屋の中に更に部屋を作ってICカードを設けてまた更に金庫作って、と3重の施錠管理をしてしまう。これはし過ぎなのですよ。

- 荻野- なるほど。

- 藤田- 今のJ-SOXもそうであって、コンサルやITベンダーが儲かるように、非常に雁字搦めにしてしまっているように感じています。たた、ISOも全くそうだったのですが、だんだん軟らかくなって来て『こんな形でもいいんだ』と成って来て。

- 荻野- J―SOXもそうですね。(笑)

- 藤田- ええ。金融庁も『内部統制報告制度に関する11の誤解』 という文章をリリースしていますし。内部統制が重いと言われていますけれども、その会社に合った重要統制事項だけを中心に抑えればそう難しい問題ではないと思います。難しく考えるのは、難しく考えてお金を儲けようとする方がいるからではないでしょうかね。(笑)

- 荻野- (笑)

- 藤田- ですから、ちょっと誤解されて日本に入って来ている感があります。コンプライアンスなどもそうですが『躾ですよ。社会人として当たり前のことを躾して行く、ということを、どういうプロセスで企業のオリジナルティーも入れながらどうやって行くかと言うことで、そんなに難しいことではないですよ』と、うちではアドバイスしています。ちょっと、うちの営業は入っちゃいましたけど。

- 藤田+金+荻野- (笑)

- 藤田- それとISOもそうでしたが、コンサルタント依存型は駄目で、それでは定着しません。企業が主体的に監査法人やコンサルタントとコミュニケーションを取って行くことが必要になってきます。うちの場合、企業内でプロジェクトを組んでもらって、そこに適時アドバイザーとして入るコンサルしか行っておりません。コンサルを送り込むようなプロジェクトはやっていません。主体は企業であって、そうでなければ定着しませんから。

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