月次決算の早期化-03-

月次決算,早期化

月次決算について

【月次決算早期化に必要なもの】

- 荻野 - 私は、元々税理士事務所に勤務をしていたのですが、当時は『請求書や通帳に記載されている数値からが経理の始まり』というイメージを持っていました。しかし、実際に企業に入ってみると、受注から始まり、見積書、棚卸・資産管理、契約書など様々な過程を経て、請求書を発行しやっと入金。もちろん、そう言った作業を経る事は知っていましたが、これらの作業が様々な部門を巻き込んでの調整が求められ、これ程大変な作業だとは思っていませんでした。

- 石割 - ええ。事業会社の経理をやっていた方ならば別なのですが、税理事事務所などでの作業しかしたことがないと、決算を締めるということが、営業や購買から資料を貰ったり、固定資産を管理している総務とやり取りをしたりだとか、最後決算書を報告する前に株主総会をやるので、総務の人と打合せをするなど、いろいろな人との調整で成立っているという事は、なかなか気づき難いですね。

- 荻野 - 上場準備作業の大半は部門間の協力が必要ですが、その中でも準備作業の初期段階で広域的に、調整能力・コミュニケーション能力・巻き込む力などを求められるのが、『月次決算の早期化』ではないかと思うのです。いくら話し合いでルールーを決めても、期日を守らない・いい加減な数値を出してくる人などは必ずいますから、そういう場合はメールや内線電話ではなく直接話さないと作業が前には進みません。

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- 石割 - そうですね。例えば営業から数値が出てこない場合などは、コミュニケーションをとりながら出させるように仕向けなければなりません。しかしこう言った能力は、会計や経理の能力とは異なる能力ですから、経理が出来るからといって仕事ができるかと言えば全く違う話になってきます。ですから、もし外部から人を求めるとしたら、採用の段階から気を付けなければなりません。

- 荻野 - 例えば、どういった点を?

- 石割 - 経理の実務能力がそれほど高くなかったとしても仕事できる人の方がむしろ良いと思うのです。根本的に言いますと、アウトソーシングならば別ですけれども、社内で月次決算をきっちりやるためには、社内にプロマネ(プロジェクトマネージャ)がいないとだめです。で、プロマネできる人が事後的に育つかといえば、僕の経験則で言えばなかなか難しいと思います。

- 荻野 - 『リーダーシップ論』などでも、スキルや知識などと違い、その辺りは個々の資質によるものが大きく、教育によって育てることがほとんど困難だと言われますね。

- 石割 - ええ。例えば、会計事務所出身で税務申告書を作れるといっても、会計事務所の場合には、担当者ごとにクライアントが割り振られて自己完結してしまうスタイルが多いですから、会計事務所内での経験だけでは、周りと調整しながら仕事を進めて行くという癖が付いていません、ですから、知識があるからと雇ってみても、結局仕事が出来ないと言うことも少なくありません。ひとりで、ガンバリズムで終わらせてしまったりしますので。

- 荻野 - あー それはおっしゃる通りかもしれません。会計事務所の人間はプロジェクトなどを組んで、皆で協力し協調し合って物事を進めるというのが苦手ですね。自己完結スタイルが骨の髄まで染み付いていますから。私自身もそうでしたし、かつての同僚なども思い出しても。(笑)

- 石割 - あとは、社長が数値というものを大事に思い、意識レベルで必要性を感じていることですかね。

- 荻野 - それは大切ですね。社長が必要性を感じていないものを、早く正確に作ろうとは社員も思いませんから。他にも細かいテクニカル部分はいろいろあると思うのですが、それはプロ経理.COM[月次決算早期化]に書かれていますので、興味のある方はそちらを見て頂くとして、次の質問に移らせて頂きます。

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