税理士と公認会計士-11-

税理士と公認会計士

税務申告中心のデメリット

企業会計と税務との違い

【税理士と公認会計士】

- 荻野- 上場準備会社の場合、それまで税務申告中心の処理を行なっている場合も多く、上場に向けて過去に遡って修正が必要となる場合も多々ありますが、その辺りの対応は税理士ではなかなか難しいのではないかと思うのですが。

- 石割- 私自身、監査法人から税理士法人に移って独立していますので、監査法人と税理士法人の両方を知っていますが、やっている仕事が全く違いますからね。確かに税理士さんの場合、会計を無視した処理をされていることもありますね。ただ逆に、私の監査法人の同期は税務については苦手にしていますが。

- 荻野- 上場を目指す上では、税理士というよりも監査法人(公認会計士)の感覚と言いますか目線が必要になって来ると思いますが。

- 石割- 私も税理士でもありますけど。(笑) プロパー税理士とでも言うのでしょうか。上場会社や監査法人の監査をある程度理解されていない税理士でないと、監査法人が認めるか認めないかという判断基準を持っておられないことがありますので。そういうものを持っておられる税理士ばかりではないので。

tax_cpa_a.jpg

- 荻野- 少ないですよね。(笑)

- 石割- 少数派だと思います。例えば税理士さんの場合、利益が出ていないと減価償却をしないケースもありますが、会計士の場合そういうのは生理的に嫌(あり得ない)だと思うのです。と言いますか『減価償却をしない』というのは発想として出てこないと思うのです。税理士さんの場合結構『減価償却を止めれば』と言われる方もいると思うのですが、そういった感覚の税理士さんは、上場準備の指導には向かないかもしれません。

- 荻野- 確かに、それはありますね。私は最初に勤務した税理士事務所で、『赤字だったり繰越欠損金が多い場合は、減価償却や引当金を計上しなければ良い』と、上の人から教えられて来ましたから。(笑)ですから、そこの税理士の所長は、顧問先が上場を目指すとなると、顧問契約を切られても仕方ないという考え方でした。税理士事務所としてはそれなりの規模でしたが、そうでしたね。

- 石割- そうですか。

- 荻野- 税理士の場合は、基本的に『税額さえ正しければ』と言いますか、『税務署にさえ文句を言われなければ』と言う考え方が多いと思います。経験上。株主や投資家という視点なんてほとんど頭に無いですからね。って言い過ぎですかね。(笑)

- 石割- (笑)そうなってしまう理由はいくつかあると思うのですが、例えば税理士試験には会社法がない。それと、会計学を苦手にする方が多い。ただ、その反論として会計士には税法の科目が無いというのがあるのですがね。

- 荻野- 税理士にしても公認会計士にしても、優秀な方がなられているのでしょうけれども、なかなか石割さんのように両方を熟知されている方は多くはないということですかね。(笑)

- 石割- いや、そんなこともないと思いますが。(笑)

| トラックバック(0)
          

カテゴリ:

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.ipo-navi.jp/mt/mt-tb.cgi/294

検索