形式基準,実質基準
上場までの流れ
【実質基準が違う】
- 荻野 - 形式基準は、数値が決まっているので証券会社によって違ってくる事もないとは思うのですが、実質基準は証券会社によって異なることがあると聞きますが、その辺りは如何でしょうか?
- A氏 - 確かに、明確なルールが無いですから。
- 荻野 - 前回も伺いましたが、証券会社でも違うし、同じ証券会社内の担当者によっても異なる場合があると。
- A氏 - ええ。ただ結局は部として判断しますので、その部長のスタンス次第になって来ますが。会社の事情等を汲み取ってくれる人も居ますし、杓子定規な人も居ます。それと証券会社で言えば、やはり大手の方がひとつの案件に依存していない分、厳しくなって来ると思います。先程も言いましたが、上場させて直ぐに問題でも起こされたら評判に関りますので。
- 荻野 - あと、先程もありましたが、自社でOK出したのに、取引所の審査で駄目だしされてもかっこ悪いですものね。
- A氏 - はい。でも取引所は、『駄目』って言わないのです。『時間切れになる』と言う感じですかね。
- 荻野 - それは?
- A氏 - 『駄目』って直接的に言わないで、結局審査をやっている間に次の決算が来るので、仕切り直しで、『また、来て下さいね。』ということが、『落とされた』『駄目』と言うことになるのです。
- 荻野 - 国会みたいにわざと、延ばして・延ばして、会期末が来て法案は廃案みたいな感じですかね。
- A氏 - そうです。そんなイメージです。
- 荻野 - 『また、来年どうぞ』と。
- A氏 - そういう意味合いもありますが、時には後で私達だけ残されて『分かっていますよね。一年待てば上がれるってことじゃないですよ』なんて言われたりするのです。(笑) そして、あとは会社との相談になります。
- 荻野 - (笑)
- A氏 - 話は戻りますが、確かにココ(実質基準)はグレーですよね。そこを上手く仕切れるのが、やり手の公開引受マンじゃないですか。
- 荻野 - すると先程、公開引受は営業と審査の板挟みという構図を伺いましたが、上場準備会社と自社(審査)との関係でも板挟みなのですね。
- A氏 - 先程の図で言うならば『準備フェイズ』は、そうなのですが、取引所に『行きましょか』と言う段階になったら、引受も審査も一蓮托生になってくるので、一緒になって取引所に立ち向かって行くという感じになりますが。
