中身のある予算策定-13-

予算策定,コストドライバー

中身のある予算策定とは

【差異を計算した後にどうするのか】

- 荻野 - HPにある、「中身のある予算策定」とはどういったものでしょうか?

- 山口 - 今、実は来年上場しようとしているお客様の予算策定のお手伝いしているのですけれども、そこでは費用Aはお客様一人当たりいくらで、費用Bは設備毎にいくらでとか、費用とコストドライバーを紐付けながら予算を作るお手伝いをさせて頂いています。この方法であれば、予算額にはその金額になる理由がちゃんとある訳です。差異が発生したならばドライバーに差異が発生したか設定した単金に差異が発生したのかのどちらかにしかなりませんから、これならば分析の意味がある訳です。

- 荻野 - ええ。

- 山口 - 例えば、売上の実績が予算を下回った場合に、顧客数が少なかったのか、単金が低かったからなのかが分かれば、次のアクションを起こせますし、かつ来年の予算策定には単金が間違っていたことが分かれば修正し、更に精度の高い予算策定が行なえるようになります。CVP分析の場合、差異が発生しても、「昨年の固変分解が間違ってました」って言うのですかね?やったことがないから解りませんけど。

- 荻野 - 次に繋がりませんよね。

予算策定,コストドライバー

 

- 山口 - ええ。予算がこれまでなかった会社からしたら、「上か下か」の議論があるだけでも「無いよりマシ」とは言えるでしょうけどね。「簡単な帳簿付け」のところの話と同じ話になってしまいますが、固変分解で予算を作成する人達にも悪意がある訳ではないと思います。予算策定に関する市販の本の多くにも「固変分解して・・・」と書いてありますからそうしているのだと思うのです。しかしこれでは差異を計算した後にどうするのか、経営を良くするアクションをどう起こすのかに繋げる術が無いのです。単に「上だったね、下だったね」で終わってしまっては、予算の為の予算にしかなりませんからね。

- 荻野 - 月次にしても、予算にしても次のアクションに繋がるものでなければ意味がないと。

- 山口 - そうです。「予算数字を達成する、成長する、伸びる」ということの為に、予算も月次もあるべきです。それなのに「手段(月次決算書・予算策定)が目的化」している会社が非常に多いのです。単に予算より上か下かが重要ではありません。上ならば良いですが、下だった時に、具体的にそれにどうやって追い付き追い越して行くのか?となった場合に、使えない月次や予算のせいで、その数字を全く使わないで別のことを話し始めてしまうならば、その月次や予算は作る意味は無いと思います。

【予算制度構築支援の進め方】

- 荻野 - では、御社の予算制度構築支援の進め方はどの様になっているのでしょうか?

- 山口 - 予算制度構築支援の進め方と言えば、会社の中で管理している数値をヒアリングして、本人達がこの費目はこんな流れで発生するのだと理解できるように、コーチングを行っています。我々もお客様のビジネスの中身に関しては素人ですから、予算の中身を分析できるようにしなければいけないという意味での判断は出来ますが、費目毎のコストドライバーを勝手に決めることは出来ません。基本的には社内で考えて頂きます。我々は分析とはどのようなものなのか、中身のある予算とはどういうものなのかなど、ヒントを与えてディスカッションを行いながら予算の中身を決めていきます。

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