折衷方式による予算策定-14-

予算策定,折衷法

折衷方式とは

【予算は本人達に作らせないと差異分析が出来ない】

- 荻野 - HPにあります「折衷方式」とはどのようなものでしょうか?

- 山口 - 予算の作り方には、トップダウン方式とボトムアップ方式という方法があります。「折衷方式」というのは、最初にトップが予算策定の基本的方針、例えば売上総額や最終利益額の目標値を決めます。次にその方針に基づき、部、課といったボトムが数値化して予算を作りトップに報告する、という方法です。実際には、ボトムで作った数値を合計しても、トップの目標に到達しないことが多いので、最終的にトップが更に付け足しをして予算が完成します。

- 荻野 - わかりました。

予算策定,折衷法

 

- 山口 - トップの方針を決める時はあまり非現実的なものに成らないように、けれども達成するのが難しいぐらいの目標をヒアリングベースでお話しながら作っていきます。で、もう少し噛み砕いて数字だけでない定性的な「こんな顧客さんを増やして行きたい」等のところまでの方針を作り、それを各部長・課長クラスまでに説明し、またボトムアップしてもらって足りないところ足して行くという方式になります。

- 荻野 - なるほど。

- 山口 - 実際には、ボトムアップで作ったものを後付けでトップから支持を得た形にすることもありますが。

- 荻野 - 私の場合は、時間が無かったり、なかなか進まないで期限が迫ってしまいトップダウンで作ってしまうこともありました。で、後から従業員が見て「こんなの無理!」と言われる事も多々ありました。

- 山口 - トップダウンで作ったものはそうなりますよね。でも、それって差異分析を経理でするのか現場でするのかという違いに繋がりますよね。経理で分析するのならばトップダウンで作れてしまうのですが、予算が形式的で本質的でないものになりますよね。これで予算制度を入れてもなかなか数字は上がってこないと思います。それで経理と現業部門が異常に仲が悪くなるという(笑)、おきまりのパターンとなります。

- 荻野 - ありますね。

- 山口 - 一方で、差異分析を現業部門で責任のある人にやってもらう形式にするならば、予算自体も本人達に作らせないと差異分析が出来なくなってしまいます。現業部門の方に予算を作ってもらおうとすると、その時にもの凄い軋轢が発生するのですが、実はココがミソで(笑)、彼らに差異分析してもらうとかなり具体的に客数だとか単価など、行動に落とし込んで改善して行く形に自動的にすることができます。これがないとなかなか数字が達成する方向には向かっていかないと思います。

- 荻野 - 仰る通りですね。

- 山口 - 時間が無い時は、トップダウンで僕らも含めてガシガシ作って行くこともありますが、予算は作れても作ったことにより業績アップとはいかない事が多いです。

 

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