上場申請書類(Ⅰの部)-16-

ディスクロージャー印刷会社

上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)

【印刷会社のチェックはレベルが高い】

- 荻野 - 上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)を未経験者が作成する場合、何か注意点等ありますか?

- 山口 - 基本的には、手引きがありますから未経験者の方が作成されても大丈夫だとは思います。ただ。その場合、時間が掛かります。

- 荻野 - そうですね。

- 山口 - マイナーな話で恐縮ですが、Ⅰの部の後ろの方に、過去五年分の決算書を特別情報として掲載します。それが先程申し上げた、税務基準の決算書だと監査を受けている期と違い過ぎて投資家が見難くいので、過去の決算書の表示を直したりすることもあります。税務基準で過去の決算を行っている会社は、その辺りにも注意が必要ですかね。

■特別情報 例

ディスクロージャー印刷会社

 

- 荻野 - では、証券会社・監査法人・印刷会社との関係はどうでしょうか?

- 山口 - 証券会社は、スケジュールの管理機能として利用しましょう。良い担当者に当たれば情報提供やお手伝いを期待できますが、それはあくまでも担当者次第になります。監査法人は、経理の状況に関しては、頼れるパートナーになり得ます。経理の状況以外についてもサービスでチェックしてくれますが、もし間違いが見つけられなくても監査対象外の部分ですので、過度に依存しないようにする必要があります。一番頼りになるのは印刷会社です。印刷会社のチェックはレベルが高いです。大いに期待して大丈夫だと思います。私も監査法人時代に有価証券報告書のチェックで彼らには絶対に敵わないと思いました。

- 荻野 - (笑)

- 山口 - あと、印刷会社ですと2社がありますが、個人的にはP社の手引の方が微々細部渡って書かれているため、そのまま書けば良いというのがありますから好きですね。他の1社さんの手引きは自主性を重んじている感がありますので、実際に使うとなると骨が折れます。会計士の怠慢なのかもしれませんが。(笑)

- 荻野 - では、作成支援における御社の特長等は何かありますか?

- 山口 - 当社の特長としては、やはり作成経験が豊富にあるということだと思います。段取りとか他部署に情報を聞かなければいけないなど、そう言ったところをお客様の担当者の方に事前にお話できるという事。あとは、弊社だけでまるごと作るということではなく、お客様の経理の方にチームに入って頂いてその人にも作成経験を積んでもらえる様にしています。Ⅰの部は、上場後に作成する有価証券報告書と基本的に同じ内容になりますので、こうしたやり方の方がその後の経理部にとって重要になります。

- 荻野 - 基本的には会社主体で、それをバックアップして行くという形なのでしょうか?

- 山口 - いえ。うちの場合は我々を主体にして、その中にお客様の若手経理部員の方などに入ってもらいます。自称「上場コンサルタント」の方の、所謂「作ったら見るよ」的なやり方ではありません。結局チェックで間違いを発見する可能性に賭けるよりも自分で作ってしまった方が正確なものができます。チェックに回ってしまうなら監査法人と同じことになるので、お客様の満足度が低下する原因にもなります。

- 荻野 - なるほど。

 

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