ショートレビュー-08-

ショートレビュー,税務基準

ショートレビューで修正

【ショートレビューで赤字に転落】

- 山口 - 後は、引当金など本来計上しなければならないものが抜けている、というのもあります。ショートレビューで修正を求められて、黒字の会社が赤字になってしまうということはよくある事です。その原因の多くがこの引当金の未計上なのです。これもやはり簡単な記帳しかしていない、もしくは記帳は簡単だと思っている人の指導を受けていれば、引当金を計上しみたら赤字になってしまったということが起こりうるわけです。

- 荻野 - ありますね。

- 山口 - それが発生する理由は、会計事務所の中には、税務基準で費用に認められないものは計上してもしょうがない。つまり、申告書を作るのが楽になるように税務基準での会計処理で済ませてしまおう、と考えている人が少なくないということです。

- 荻野 - 税務調整をしないような。

- 山口 - ええ。税務調整をしないで済むように税務基準で決算書を作ってしまう。そういう発想の会計事務所と付き合えば、もれなく監査法人が「不適正」と判定する「簡単な帳簿付け」による決算書が付いてくる訳です。自分では利益が出ているつもりでもそれは税務基準で利益が出ているだけであって、いわゆる上場企業と同じ会計基準に沿った場合には、赤字にひっくり返るというケースが実際にありますから。で、ひっくりかえった時に、弊社にオーダーを頂くわけですよ。

- 荻野 - ありそうですね。(笑)

ショートレビュー,税務基準

 

- 山口 - うちの先生にずっと任せてやってきたのに、、、と。ただ、そういう事案を数多く手懸けていくうちに解ったことなのですが、担当の会計事務所にも悪気はないのです。ただ単に監査法人が「適正」と認める帳簿の付け方を知らないだけですから。仕事を始めた時から「簡単な記帳」しか知らないから、誠意をもって「簡単な記帳」をされていますからね。

- 荻野 - そうですね。

- 山口 - 「簡単な記帳でやってしまっていると、着地の数字が実力以上のものになってしまっている可能性があるので、それに惑わされないで下さい。」ということが言いたいことです。利益が出ているからとショートレビュー受けてみたら、赤字にひっくり返ってビックリ・・・、ならまだしも社長激怒!!ってケースもありますから。

- 荻野 - ショートレビューも只じゃないですし。(笑)

- 山口 - ええ。ショートレビューも安いところで50万位、規模の大きい会社であれば2・300万するでしょうし、その対価を払った結果が赤字にひっくり返り、経費もかさんで社長が「今までちゃんと税務顧問料も払って来たのに何だこの結果は」と怒り出すのを見て来ていますので。本気で上場を目指すのであれば、最初からちゃんとした会計事務所と付き合われることをお勧めします。途中で変えれば良いということを仰る方も多いですが、「簡単な記帳」と「適正な記帳」の差異は社歴と共に広がっていきますから、早いに越したことはありません。

 

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