役に立たない予算策定-15-

予算策定,トップダウン

一番役に立たない予算とは

【トップダウンで会計事務所が固変分解で作った予算が一番役に立たない】

- 荻野 - 実は私も以前勤めていた会計事務所で、今伺ったお話とほぼ同じようなことをしていました。予実績分析によるPDCAサイクルが企業成長には不可欠、その為に経営会議を翌月の10日までに行う。それには全てのフローの改善が必要で、全フローの改善やASPを使って、例えば担当者が支払明細一覧を入力しそれを上長承認後に、CSVでそのままファームバンキングや経理システムに流し込む簡略化等もしていました。で、いきなりASPを入れると怖いので、先ず私が行って紙ベースでフローの改善と定着化を図っていました。でも、正直なかなか上手く行かなかったですね。一応予実績分析を行なう形までには行くのですが...。

- 山口 - それは?

- 荻野 - 上手く行かない理由はいくつかあるのですが、例えば私の場合、月次よりも予算策定、山口さんの言葉を借りれば「中身のある予算策定」に難しさを感じていました。私も折衷法での策定をしましたが、結局はパワーバランスで社長の非現実的な予算で、従業員の動機付けに欠けるものとなってしまうことが多々ありました。でもそんな予算分析しても、元々神風が2.3回吹かなければ達成出来ない予算ですから分析の意味がなく、会議で出て来るのは前向きな改善策ではなく社長のお説教と精神論。社長に言うと「前年比100%UPの予算を作るから10%UPが達成できる」と言われてしまいますし。これでは、意味がないなーと。(笑)

- 山口 - (笑)

予算策定,トップダウン

 

- 荻野 - それと、予実績分析を行うには担当者が決算書を読め、分析出来なければなりませんし、設備投資したら減価償却で費用化などの仕組みの理解も必要です。しかし当然ですが実業優先で、説明時間をなかなかとってもらえず期日が来て、私が固変分解で作成してしまう事も少なく無かったです。ただ、先程伺った「MIETA」は感覚的・視覚的に捉えることが出来ると伺って、それならばこの辺りの問題はクリアーされるのかなと感じました。私には、決算書の範疇を超える発想はなかったので。(笑)

- 山口 - いえいえ、会計士なのに決算書を重要視しない私がおかしいだけです(笑)。

- 荻野 - 私の場合、社長の意向(トップダウン)のみで、会計事務所(外部の人間)が固変分解で作った予算が一番役に立たない、と分かっていながらも、現実にはそれで作っていたケースが少なくなかったですね。こりゃじゃ意味がないなと思いつつも。(笑) アカウンタックスさんはこの辺りもしっかり指導されているようですので、すばらしいですね。まー ただの私の力量不足かもしれませんが。

- 山口 - そんなことはないと思いますよ。そういう社長は弊社と契約しませんからね。もう商談の段階で半分喧嘩になって断られます。「予算なんて簡単にできんだろー」的な発言には真っ向反論しますので、「コイツらメンドクせー奴らだ!」ということなんだと思います。その点、簡単な予算が作れる人たちは良いですよね。「社長の仰るとおり、予算なんて簡単に作れます!」てな感じで、使えない予算を納品すれば済むのですから。商売下手な私は「武士は食わねど高楊枝」てな感じです(笑)。

 

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